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絹芭蕉(桃山更紗文様)
2012,10,04, Thursday
久々に商品のご紹介です




絹芭蕉の着物です!



柄は、桃山更紗文様。



大変貴重な芭蕉の繊維を特殊加工により丹後ちりめんの生地に織り込まれた

他に類を見ない商品です。



接写するとこんな感じ


実際に立てて見ないとこの生地、色の雰囲気が伝わりません

芭蕉の繊維は植物繊維である為、この生地は通常のような色の出方をしません。

従って同じ色の商品を二枚と作る事は不可能なのです!



享保二年創業【大塚】謹製の生地です。


芭蕉には「実芭蕉」「花芭蕉」「糸芭蕉」があります。

この糸芭蕉から取った繊維を糸にして織った物が「芭蕉絹」なのです

糸芭蕉は、13世紀半ばから自生した沖縄全域で主に自家用に織られてきました。

大変世話の掛かる糸芭蕉は成熟するまでに3年もかかり、芭蕉1本から取れる繊維は

僅か20グラムで、着物に必要な芭蕉は200本必要なのです。

糸に加工する際も皮を剥いで灰汁で煮るなどの工程が20以上も必要。

こんな大変な手間を経て織り上げられる芭蕉布は「蝉の羽衣」と例えられます。



しかし実際の芭蕉布の着物は正直着にくい(苦笑)

軽くて涼しいのですが、いかんせん堅いですからね〜。



そこで絹のしなやかさを取り入れ、特殊技術により融合させた緯糸を洗練した経糸に

織り込む事により芭蕉のシャリ感と絹のしなやかさを兼ね備えた「芭蕉絹」を

創りだしたのです



この生地はお願いしている染屋のオリジナルなので一般には無いです。

それに残り20反の白生地が無くなると追加生産は未定なので稀少品なんです

特殊な展示会のみの出品で38万円で売られています



もちろん当社は、そんな価格じゃないですよ!



これ怒られるかな〜





・・・




    
約三分の一の価格です





あと芭蕉と名前にありますが、夏物じゃないですよ!

袷か単衣です。

生地が珍しく、渋い着物なので、着物上級者にお薦めですね



そして似た名前で、「絹芭蕉」と名のつく夏の着物がよくあります。

それは、芭蕉布の繊維は使っていません(苦笑)

本物の芭蕉布は高価すぎるので、雰囲気だけ似せた夏の着物なんですよ

まあこれはこれで、割と安価で涼しそうなのでよく売れるんです(笑)




さて久々の商品ご紹介いかがでしたでしょう?

もっと細かく解説する所もあるのですが、長すぎると読むのも疲れるでしょう?

ご興味のある方は、実際商品を見て、触って頂いてご説明しましょう






・・・・・





と言う感じで呉服屋らしくブログを終えれば良いのですが、そうはいきません





オチのネタが無いので苦しい所ですが、とりあえずツッコム所だと思いますので、

前回のブログにモノ申す




ギルガメッシュを迎え撃つ美少女を自分に置き換えている愚かなオバサン

以前、自身を綾波レイに例えて総スカンを食らった過ちをまた犯すのか?




呆れて、私はこんな感じ




弱った・・・



どう対処すれば良いのでしょうか?





う〜ん





旅に出ようかな・・・        

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