上質な河籐の塩瀬地に鶴亀を絞りのカチン描きで表した名古屋帯です。
工芸キモノ野口ではお馴染みの辻が花作家・森健持氏の作品。
最初に拝見した時は塩瀬に墨描きのよくある染帯だと思っておりましたが、「これ森さんの新作でちゃんと絞ってるんですよ」とお聞きしてビックリ。
「塩瀬って絞れるんや」というのが正直な印象でした笑
そしていつも美しく素晴らしい作品を制作していただいて喜んでおりますが、今回の新作展で拝見したこちらの帯に一つだけ要望をお伝えして(お太鼓の四角に絞っている部分を1寸長く)新たに制作していただきました。
これなら着付けの時に少々お太鼓の柄がずれても大丈夫だと思います。
「目出度き哉」と名付けられたこちらの帯は、伊藤若冲の鶴亀図双幅をモチーフに制作されたそうです。
腹部分は、松竹梅を絞りと墨書き(カチン)で表しており、鶴亀と松竹梅でまさに目出度き哉ですね。
若冲と言えば弊社近くの錦市場の青物問屋の生まれで、私どもも馴染み深い画家さんです。
錦市場の早朝や夜に観る事の出来るシャッターアートも有名ですので機会があれば観に行ってくださいね。
お正月やお祝い事、お食事会や観劇、記念展や襲名披露などにおすすめ名古屋帯。
モノトーンな墨描きですので、上品で控えめな着こなしを演出してくれると思います。
お好みに合われましたら是非お申し付け下さいませ。
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