塩瀬染名古屋帯「兎さくら蒔糊」
カテゴリー:京ブログ
2019.01.25
本日ご紹介致します商品は塩瀬の染名古屋帯「兎さくら蒔糊」で御座います。
上質な五泉の塩瀬地に兎を桜の花びらで表した染の名古屋帯です。
「桜の花びら」「兎」どちらも良く見たらそうだった位の図案にしております。
桜と兎はどうしても時期を選んでしまいそうな印象
しかし桜は日本の国花ですし、兎も一年中いますから別に季節問わず使われる図案なんです。
ただご紹介するのはやはり春に向けてのこの時期が良いかと思いまして(笑)
そして桜の花びらの中は「蒔糊」を施しております。
「蒔糊」とは染めの技法の一つ
固まった糊を細かく砕き、手作業で生地に撒き防染する技法です。
糊の粒が角ばって染まるのが特徴で、似た技法で蝋叩き染は逆に丸みを帯びて染まります。
単色でシンプルな染に見えますが、意外と手の込んだ逸品なんです(笑)
こちらの商品はご存じ工芸キモノ野口の仕事
紬、小紋、お召し、カジュアルなコーディネイトにお使い頂きたい名古屋帯です。
そしてお仕立ての際には白の地色ですので、パールトン等のガード加工をおススメ致します。